ただ自由を私に与えて
富なんてものは
問題にもならない
恋だって⁈
考えただけで吹き出したくなる。
なるほど、名誉欲か?
そういえば
昔夢見たこともあったが
日が射すと忽ち消える
朝露みたいなものだった。
何ものにもとらわれない
一人の人間として
もし私が祈るとすれば
自然に口をついて出る祈りは
たった一つの祈りだ。
「今の私の心を
このままそっとしておいてくれ
そして
ただ自由を私に与えてくれ」
という祈りだ。
-光陰矢の如しで
どうやら私の終わりも近い
そこで私が求めるものは
ただ
何ものにもとらわれない
一人の人間として
勇気をもって
生に堪え、死に堪えてゆく
ということだけだ!
『Riches I hold in light esteem』
Emily Brontë(1818~48)
⁃ 富は問題にならぬ-
小説「嵐が丘」エミリ・ブロンテ
訳詩 平井正穂 岩波文庫「イギリス名詩選」
『ハゲタカ』NHK版と映画2007年のエンディング 作曲:佐藤直紀
「road to rebirth ~ a chainless soul」金融をめぐるドラマに哲学を感じる美しい歌詞。
何ものにもとらわれず自由な人間となって、どんな状況にも自分の軸を見失わず本当の自分を信じて生きる。
「自(おのず)からに由(よ)る」
「自らを拠(よ)り所とする」
仏教的禅「自由」の境地 は常識と思わされている「とらわれている心」を落ち着けて、冷静な判断をできる状態を得る…心の状態にすることが禅の理想とするものといわれる。
本当の意味での自由は難しい
映画告知サイトでのエキストラ募集に迷いなく登録。ほどなく依頼メールにバンザイ!
東宝撮影所 マンダリンオリエンタルホテル
丸1日を缶詰状態での2日間。ジャンケンと血液型でエキストラ役は決まり、会見から出てくる劉を記者が囲んで追いかけるところ。
私、女性誌の記者です。
プロエキストラみたいな人から扉から出てくる劉の側までまわりこんで走るようにとのご指導。
同じセリフを何度も何度も何度でも演じられる役者とは華やかであり地味でもある特殊な職業に思えます。
条件はスーツというのに長蛇の男子トイレ。行列には鷲津メガネをかけた「ほぼ鷲津」が並ぶ不思議。リアルを作り出す不自然に妥協はなく映像として出来上がるものには美しい魔法がかかるようです。
ゴールデンイーグルと呼ばれる鷲津政彦が戦場ヶ原にハゲタカでなくイヌワシを見に行くくだり… 老舗ホテルの再建…作家の書く日光には知らない顔もあって素敵だ。
「金谷ホテルの娘さんって高校の時の友だちよ」世間は狭いなぁお母さん。
しかしこの老舗ホテルの今の何と哀しいことよ…
ロビーの端に安っぽいテーブル団体客に「百年カレー」とかなんとかをを提供するなんて。学食ではないですか。 金谷ホテルは古くさくて厳かで近寄りがたさがよかった。
さて母は日光に行きたくはないという。
本心だろうか。
祖母と過ごした想い出を いつのものから並べようか。
今ごろは吐く息が白くて 思いっきり深呼吸…
山の、水の、においがするのです。
『Riches
I hold in light esteem』
Riches I hold in light esteem,
And Love I laugh to scorn
And lust of Fame was but a dream
That vanished with the morn
And if I pray,the only prayer
That moves my lips for me
Is -‘Leave the heart that now I bear,
And give me liberty
Yes,
as my swift days near their goal,
Tis all that I implore
Through life and death,
a chainless soul,
With courage to endure!
Emily Brontë(1818~48)