2018-12-19
君といた教室
たわいのない話。
たとえば誰が誰を好きだったとか。
それは
人魚姫のはかない泡の恋に似て
同級生と過ごす時は
想い出がふわふわするね。
– 平成最後の忘年会にて –
覚えていてもいなくても
40人もの顔をずらっと眺めるのって
教室で椅子に座る友だち盾に
好きな男子の顔こっそり見てたの
思い出しちゃうね。
大勢でワイワイ話して笑って
真剣に話しこんでむずかしそうに。
50歳も半ば。
雰囲気がその人となってにじんでる。
シャクなほどに魅力的な君の顔
集めて後で眺めませんか…
ゆっくり穏やかに話す
前の席の男の子ちょっと猫背で
絵がとびきり上手。
背中からそっと覗きこむ
セピア色した映像に
気持ちがふっと柔らかくなる。
好きというには淡くてくすぐったい…
そんなとこ。
風を頬に感じるように
少女の柔らかな感性を忘れないこと。
眠りにつく今、24時。
12歳の私へおやすみ。
タグ: 同窓会 忘年会
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