小さな誇りを
大切なことは「共感」することだ
相手の目で見、相手の耳で聞き、
相手の心で感じること。
アルフレッド・アドラー
冬の夕暮れはどこか心細い。気が急くからだろうか…支払い機から紙幣が戻ってきてしまう…5回め。さすがに変だと思えよ私。見ればお札不可の点滅。
でもね。
支払いのための小銭用意する心がけ良い人はどれほどいるだろ。管理会社への連絡をして一段落。
…ふと見れば、
機械の前に立ち尽くす男性。声をかけると会釈し迷わず自動販売機へ。自動販売機…そいつは両替の為のものでもあったのか⁉︎
はぁ…そういうこともありかと
もやもやしてると販売機前に立つ人は投入口へ身体をぶつけていて一瞬、怒りのあまりかと訝しく…いや…違和感を感じて凍りついてしまった。
彼の腕は短かった。
肩から半分ほどの長さしかなくて機械の横に立たなければ座っては届かない。ぶつかるようなしぐさは手を届かせるためだった。
障害の持つ方と接するこんな時何か…しなくちゃと思う自分がいて困る。 障害を持つ方も様々。でも対等であることを強く望んでいる。
聾唖の友人は感情表現がとても豊か。手話という手から紡ぎだされる言葉は美しく楽しい時は弾けるように明るく悲しみは胸に静かに響く。
聴こえない日常生活に困難はあるけれど、特別なフォローは望まない。 社会生活に不便なこと困ること。 少し手を貸してほしいのだと。
障害があってもなくても私たちは助け合う。誰もが誰かとつながってる。
思い返してみれば自分をめぐる時々もどこかで誰かに助けてもらっているでしょう。
小さな思いやりを丁寧に重ねる。
少し頑張って行動につなげる。
身近な自分のことと感じて細く社会と繋がって心に密かに刻まれていく。
誇りというもの。
SDGs
(Sustainable Development Goals)
– 持続可能な開発目標 –