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2019-11-15

石と星の記憶

古代からの記憶を持つ石たち。 石や貝と遊ぶのが好きな子どもたちは無意識に太古の記憶を感じたいと心が求めているからかもしれない。

香深の港の東「メノウ」の原石が眠る浜があります。丸いすべすべした石ころたちがコロンと転がっている河原のような小さな浜。沖にあるメノウの岩礁から原石が打ち寄せられる。波の下には小さな石がひしめきあって、そこをザクザクと潮干狩りのように掘っていくのです。

半透明な白に黄褐色の差し色。光に透かすと優しく淡いオーラを纏う…浜では連帯感から戦利品を見せあう「乳歯のようだわー」と笑いこらえて。

小さな「らしきもの」をいくつか拾い上げた頃、「海が荒れた後は大きなものが流れ着くらしい…」と聞けば欲がでるというもの。強欲な人の本質が見えた時、みえなくなるのというのは世の常です。そのあとはさっぱり…

日本海に落ちる夕陽を夕焼けのオレンジを利尻島のうみねこと見ています。ウニを食べる厄介者だけど保護鳥とされているし天敵がいない。大きな顔してパン屋のおじさんの試食用をくすねて栄養じゅうぶんな毛艶の良さだよ。

ご当地B級グルメ、ちくわにシーチキンを詰めた「ちくわパン」と羊羹がコーティングされてる「羊羹クリームパン」ずっしりと重い。儲け度外し。美味しい海の幸いっぱいだけどパン系に飢えてる。感動の美味しさにパン屋のおじさんと思わず握手!

どこか寂しく静かで優しい。7:57pm 利尻島

漆黒の絨毯が広がる月のない夜。

目をつぶってひと息、もう一度見上げると小さな星たちが浮かんでくる。

見渡すかぎり満天の。

いっぱいの星。

星先を照らすLED pointer 振り上げると夜空にはスターウォーズばりの蛍光色の剣が舞う。

南の空高く、こと座のベガ。

天の川がみえる。向こうはわし座のアルタイル。これが会えそうで逢えない織姫と彦星。

しんしんと冷えてくる星先案内。上を向く首も疲れてくる。

ダンボールに寝転んで毛布にくるまって眺めたかったなぁー

ふと思う。

この星の光はいつのものなのだろう…たとえば白鳥座デネブ。

1600光年ほど隔てて今に見る光は200年頃オホーツク文化が栄えていた頃のもの。突然に消えてしまった幻の民族が目にしていた光。この地が日本の果てではなくて、大陸やシベリアとの交易が繋がっていただろう頃の。

石の記憶も星の記憶も人の記憶も。

すべて真実でなくても記憶は優しい。それは辛さを乗り越える小さな灯になるかもしれない。そして旅立ちを迎える頃、記憶は失うのではなく想い出を宝石箱にしまいながら準備をしているのかもしれないと、この頃の母を見ていて思うのです。

礼文島は1億5000前の海底が隆起した白亜紀の地層が島の骨格をなす。古代氷河期、繋がっていた大陸の記憶を持って。20万年前火山噴火でできた利尻島とは地質も生態系も全く異なる。

あの…”白い恋人"の故郷…って何? パッケージデザインだって!湖面の揺らぎが止まった帰り際の一瞬。

旅を快適に!必需品はコンパクトに持ち歩きたいもの。大活躍のBotchan Garakuta ポーチ 何を入れちゃっても大丈夫!海外の方は目をみはるのよ。だってね…西陣織だもの。

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